境界性人格障害が治るきっかけとは?寛解率と克服者の共通点

境界性人格障害が治るきっかけとは?寛解率と克服者の共通点

境界性人格障害が治るきっかけとは?寛解率と克服者の共通点についての最新情報をご紹介します。

境界性パーソナリティ障害の克服において、本人の努力と同じくらい決定的な影響を与えるのが「周囲(家族・パートナー)の対応」です。良かれと思って取った行動が、無意識に症状を悪化させているケースが後を絶ちません。

家族や恋人が陥りがちな「イネーブリング(症状の助長)」

見捨てられ不安から暴れる当事者に対し、恐怖や罪悪感から要求をすべて呑んだり、暴言に平謝りしたりする対応は逆効果です。これは当事者に「暴れれば見捨てられない」「感情を爆発させることが唯一の要求伝達手段だ」という誤った学習を強化させます。この関係性を家族社会学では共依存関係と呼びます。

回復を促す「温かい毅然さ」の確立

周囲が持つべき正しいスタンスは、「感情には共感しつつ、破壊的行動には断固として応じない」という一貫した態度です。

場面・状況悪化させる対応(NG)回復を促す対応(推奨)深夜の執拗な連絡・要求罪悪感から何時間も付き合い、翌朝疲れ果てる「心配だけど今は寝る時間だから、明日の朝〇時に話そう」と明確に線引きする自傷や狂言自殺のほのめかし慌てふためいて要求を全面的に受け入れる「命に関わることは私では対応できないので救急・警察・病院に連絡する」と淡々とルールを行使する激しい罵倒・人格否定感情的に言い返す、または過剰に謝罪し自分を責める「つらい気持ちはわかるけれど、その言葉遣いでは話せない。落ち着いたら聞くね」と物理的に距離を取る

家族自身が心理的バウンダリー(境界線)を引き、本人の課題を本人の手元に戻すこと。周囲が「巻き込まれない安全基地」として機能し始めたとき、当事者は初めて自らの足で立ち上がる準備を整えます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。