「関西人は誰もが日常的に『好きやねん』と告白している」というイメージは、メディアや大衆文化によって増幅された側面を持っています。
象徴的な例が、ハウス食品が1985年から近畿圏を中心に展開しているロングセラー即席麺「好きやねん」です。浪速のソウルフードとして定着したこの醤油ラーメンのネーミングは、「地元に愛される味」というブランディングを確立し、フレーズそのものの親しみやすさを全国区へと押し上げました。
また、やしきたかじんの名曲や、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)の代表曲『好きやねん、大阪。』などのヒットソング、ドラマのキラーフレーズとしても繰り返し使われてきました。こうした文化的背景があるからこそ、関西人自身も「コテコテすぎて普段の告白では少し使いにくい」と感じる逆転現象が一部の若年層で起きています。日常会話では「好きやで」「めっちゃ気になってる」といった表現が自然体として選ばれることも多く、過度な方言ステレオタイプを鵜呑みにしない視点が必要です。