定員割れとは、学校や学部・学科が設定した「募集定員」に対して、実際の志願者数や最終的な入学者数が下回っている状態を指します。入試における実質倍率が1.0倍未満(いわゆる倍率割れ)になる現象であり、学則で定められた収容規模を維持できていない状態です。
進路選定の現場で注意すべきなのは、「志願者割れ」と「入学定員割れ」の性質の違いです。出願段階で定員を下回る志願者割れは、受験生にとって心理的なハードルが下がる要因になります。一方、合格者が他校へ流出した結果として発生する入学定員割れ(実入学者数の不足)は、学校経営を直接揺るがす深刻な指標となります。
教育機関は在学生から納入される授業料や施設設備費、国からの私立大学等経常費補助金によって運営されています。定員割れが慢性化すると補助金の減額や不交付措置が取られるため、教育環境の維持そのものが危機に瀕するという構造的な連鎖を生み出します。