日刊ゲンダイの存在価値を決定づけているのが、他の夕刊紙や一般紙とは一線を画す政治スクープと芸能ニュースの切り口です。大手メディアが政府高官や所属事務所への配慮から報道を躊躇するような局面でも、遠慮なく批判の矛先を向けられる立ち位置を確立しています。
政治報道における最大の特徴は、徹底した「反権力・庶民目線」のスタンスです。首相官邸や各省庁の記者クラブに常駐して当局発表を右から左へ流す大手紙とは異なり、記者クラブの枠組みにとらわれない取材活動を展開しています。野党関係者、官僚のOB、さらには永田町の事情通からのオフレコ証言を巧みに拾い上げ、政策の裏に潜む利権構造や人事の暗闘を生々しく活写する手腕は、政界インサイダーの間でも一目置かれています。
また、芸能ニュースにおいても、大手芸能プロダクションへの忖度を排したスキャンダル追及や業界再編の分析で知られています。公の場で見せたタレントの表情の翳りや発言のニュアンスから人間関係の亀裂を読み解く記事など、独自の視座を持った深掘り取材は、SNSを中心にしばしば大きな議論を巻き起こします。