韓国語で「いくらですか」を意味する基本フレーズは「얼마예요(オルマエヨ)」だ。ハングル表記の「얼마(オルマ)」が数量や値段を指す「いくら」で、「예요(エヨ)」が丁寧な疑問・断定を表す「〜ですか」に当たる。街中のあらゆる売買は、このたった5文字の音から動き出す。
発音のコツは、平坦に言わず、最後の「ヨ」を少しだけ柔らかく上げ調子にすること。日本語のカタカナ通りに「オ・ル・マ・エ・ヨ」と一音ずつ区切ると、ぎこちないロボットのような響きになり、聞き返される原因になる。「ル」は舌先を前歯の裏に軽く当てるだけのL音に近い。「オルマエヨ?」と軽やかに口ずさむだけで、店員はこちらを一見の観光客ではなく、敬意を持って言葉を使おうとしている旅人として迎え入れてくれる。
もっとフランクに尋ねたい場面やすでに親しい間柄なら「얼마야?(オルマヤ?)」というくだけた表現も存在するが、初対面の店先では厳禁だ。どれほど小さな個人商店であっても、「オルマエヨ」という丁寧な敬語を選ぶ姿勢こそが、その後のスムーズなやり取りを保証するチケットになる。