実際の学校生活について、在校生や卒業生の手記、保護者ネットワークの取材からは独自のリアルな生態系が浮かび上がります。
「課題で縛られることは一切ない。自分が何をすべきかを自分で考えられないと、あっという間に置いていかれる」(卒業生の手記より)
校内では教員から学習を強制される雰囲気は希薄であり、定期考査の順位貼り出しなども行われません。その代わり、放課後の図書室や自習室ではハイレベルな議論や自発的な勉強会が日常的に行われています。元内閣総理大臣の廣田弘毅や、アフガニスタンで人道支援に尽力した医師の中村哲をはじめとする多士済々の出身有名人を輩出してきた背景には、こうした「他者と比較せず己の理想を追う」空気感があります。
一方で、「入学直後は全員が優等生だったはずなのに、自己管理ができない生徒は学力格差に悩まされる」という生の声も散見され、自由の代償としての自己責任が強く求められる環境です。