キャリア35年を超えるBUCK-TICKの膨大なディスコグラフィにおいて、櫻井敦司が遺した詞世界とボーカルパフォーマンスは唯一無二の輝きを放ちます。新体制でのツアーでは、これら歴代の定番曲がどのように演奏されるのかが大きな焦点となっていました。
「ICONOCLASM」や「惡の華」といった初期のエネルギッシュなナンバーは、今井寿の先鋭的なボーカリゼーションによってガレージパンクのような攻撃性を帯びて再構築。「Jupiter」や「鼓動」などの叙情詩は、会場全体でメロディを共有するような温かなアレンジが施され、会場を深い感動で包み込みます。
過去のオリジナル音源をそのまま再現するのではなく、現在の4人が持つ表現力で丁寧にリアレンジされた名曲たちは、懐古趣味に陥ることなく、2026年のリアルなロックミュージックとして鮮烈に鳴り響いています。