試合を決めるのはコート上の選手だけではない。ベンチを守る監督の采配、そしてタイムアウトを取るタイミングが、この大一番の命運を分けたのは間違いない。
相手に4連続得点を許し、コート内の選手たちが浮き足立った14-18の場面。指揮官は即座に最後のタイムアウトを要求した。技術的な指示を与えると思いきや、監督は選手たちの目を見つめ、「自分たちのバレーを楽しんでこい」と静かに語りかけたという。
このタイムアウト明け、選手たちの表情から硬さが消えた。そこからの怒涛の反撃は圧巻の一言。ベンチからの声かけと、コート外からの控え選手たちの声援が一体となり、チーム全体が一つの生命体のように機能し始めた瞬間だった。