かつて裏社会を牛耳るアサシン組織の頂点に君臨しながらも、自らの影に命を喰われ、死と再生の輪廻を辿ったザトー=ONE。彼の退廃的かつ洗練された美学を支えているのが、声優・子安武人氏による圧倒的な演技力だ。低く艶やかなボイスは、冷徹な暗殺者の顔と、虚無を抱えた男の苦悩を見事に表現している。
シリーズの生みの親である石渡太輔氏が描くストーリーラインにおいても、彼は常に特異なポジションを守り続けてきた。絶望の淵から生還した彼が放つ独特のオーラは、対戦相手のみならず、画面越しの観客をも一瞬で引き込む魅力に満ちている。