取材班が向かったのは、都内のベーカリー厨房。市販の食パンを極上のホテルクオリティに変貌させる手法は、驚くほどシンプルでありながら科学的だ。ポイントは「高温短時間」と「事前の水分コントロール」にある。
まず試したいのが、パンの表面に浅く十字の切り込みを入れるテクニックだ。バターを中央に押し込むだけでなく、あらかじめ霧吹きでパンの耳と表面に軽く水分を含ませてから、あらかじめ温めておいたトースターへ放り込む。水分が内部に閉じ込められたまま外側だけが一気にキャラメリゼされ、「外サクッ、中モチッ」の理想的なコントラストが生まれる。
時間がない朝のための時短アレンジも見逃せない。前の晩に卵液に浸して冷蔵庫へ入れておくだけの「オーバーナイト・フレンチトースト」や、しらすと海苔、とろけるチーズをのせてトーストするだけの和洋折衷ブレッドは、調理時間わずか3分で贅沢な満足感をもたらしてくれる。