ピノコニー編のストーリー終盤、巨悪に立ち向かう大決戦のクライマックスで流れるのが『翼の生えた希望』です。静謐なピアノとストリングスから始まり、次第にドラムと分厚いコーラスが重なって壮大なシンフォニーへと発展していく展開は、多くのプレイヤーに鳥肌を立たせました。
この曲のタイトルおよび歌詞のテーマは、19世紀のアメリカを代表する詩人エミリー・ディキンソンの名詩『“Hope” is the thing with feathers』から着想を得ています。荒波や嵐の中でも決して歌うことをやめない「希望」を小鳥の羽になぞらえた詩であり、ロビンが抱く不屈の信念そのものを象徴しています。
歌詞の日本語訳を読み解くと、「たとえ絶望の闇に呑まれようとも、翼を持った希望が心の中で歌い続ける」というメッセージが込められており、兄であるサンデーが掲げた「秩序」の思想と、ロビンが信じる「調和」の精神との対立、そして和解を見事に描き出しています。物語の文脈を理解した上で歌詞を追うと、涙なしには聴けない至高のドラマチックソングです。