近年、レシピ投稿サイトのクックパッドやYouTubeの料理系動画チャンネルでは、揚げ油の寿命を延ばす独自のライフハックが多数発信され、大きな注目を集めている。水溶き片栗粉を油に投入して汚れを吸着させる方法や、梅干しを揚げて酸化臭を抑えるといった裏技だ。
しかし、ネット上の知恵袋的なテクニックには科学的な見極めも必要だ。片栗粉による微粒子の吸着は一定の清澄効果が見込めるものの、すでに分子レベルで進んでしまった油の酸化そのものを元に戻す魔法ではない。
SNSでバズる簡便な技を賢く取り入れつつも、油自体の物理的な劣化度合いを冷静に見つめる客観的な視線が不可欠だ。動画の見栄えだけに惑わされず、臭いや粘度といった五感を使ったチェックを怠ってはならない。