「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」として開発が進められてきたこの地域は、日本の都市計画史においても稀有な存在だ。無機質な箱型ショッピングモールが全国に乱立するなか、ここでは徹底したヒューマンスケールの街並みが維持されている。歩行者専用の石畳、曲がりくねった小道、パステルカラーの壁画。歩くこと自体をアトラクションに変える空間演出が光る。
観光・リゾート開発産業の視点から見ても、このエリアの戦略転換は際立つ。単にモノを売る場所から、体験と滞在を提供する「複合商業施設・エンターテインメント」のハイブリッドへと舵を切った。チェーン店に依存せず、沖縄ローカルの気鋭ブランドや職人肌の飲食店を積極的に誘致した結果、街全体が巨大なオープンエアミュージアムのような個性を放ち始めている。