昼時の開店と同時に満席となる看板企画、それが「限定ランチプロジェクト」だ。この取り組みについて、厨房で陣頭指揮を執るオーナーシェフは「単なるお得なセットメニューを提供するつもりはない」と言い切る。狙いは、半径数十キロ圏内で採れる旬の滋味を、その日最も輝く調理法で一皿に凝縮させることにある。
朝採れの無農薬野菜や規格外として市場に出回らない極上素材を買い取り、独自の火入れで昇華させるローカルガストロノミーの思想がここには息づいている。生産者の顔が見える食材を無駄なく使い切る姿勢は、持続可能性と至高の美味を両立させる試みとして、食への感度が高い層から絶大な支持を集めている。