日本映画の黄金期において、映画業界を牽引する大黒柱として圧倒的な集客力を誇ったのが日活アクション映画群だ。その中心に君臨した小林旭は、甘いルックスとダイナミックなアクション、そして卓越した運動神経で観客を魅了した。ダイナマイトのような爆発力を持つ男、すなわち「マイトガイ」というキャッチコピーは、そのまま彼の代名詞となった。
当時の撮影現場はまさに戦場そのものだった。ノースタントで挑む危険なアクションシーンや、連日のハードスケジュール。それらを笑顔でこなしてみせた彼のタフネスは、日活というスタジオのイメージを形作り、日本の娯楽映画史に不可滅の金字塔を打ち建てたのである。