教団の原点は、1930年に谷口雅春が著した主著『生命の實相』にある。「人間・神の子」「病気は本来存在しない」「現象世界は心の影」といったテーゼは、大正から昭和の動乱期を生きた無数の人々に救済と希望を与えた。神道の精神を基盤に据えつつ、西洋のクリスチャン・サイエンスや仏教哲学を融合理論化したその教義は、当時の既成宗教にはない清新さを放っていた。
主著をはじめとする教団の関連書籍は、専属の出版機関である日本教文社を通じてミリオンセラーを連発。活字メディアを通じた布教モデルの先駆者となり、信徒のみならず一般知識人層にまで広範な読者層を獲得していった。言葉の持つ創造力を信じる「光明思想」は、今なお教義の根底を貫く揺るぎない背骨である。