日常のケアにおいて見落とされがちなのが、犬が足を舐める噛む違いによる病状の重篤度です。食後や就寝前、散歩から帰った直後に前足を優しく数回舐める程度であれば、通常のグルーミング行動の範囲内であり過度な心配は不要です。
しかし、舌でペロペロと舐める段階から、前歯で小刻みにカジカジと噛む動作、あるいは奥歯で強くガジガジと肉球を噛み潰すような動作へ変化した場合は警戒が必要です。噛む動作は、単なる表面の違和感を超えて「激しい灼熱感」「皮膚の深部での強い痒み」「骨・関節の鈍痛」が生じている証拠です。
犬の唾液には湿潤を保つ作用がある反面、頻繁に舐め噛みすることで角質層が破壊され、口腔内の常在菌が皮膚組織へ侵入します。その結果、二次感染を引き起こして痒みが倍増し、さらに強く噛むという負のスパイラルに陥ります。