ネット上の家づくり情報では「スッキリ見える隠蔽配管がおしゃれ」と推奨されることがありますが、プロの設備業者の間では慎重な意見が大半を占めます。
隠蔽配管デメリット後悔の最たる例は、機器の買い替え時における制限です。壁の内側に冷媒管を埋め込む工法は、将来エアコンが故障した際に既存の配管を流用せざるを得ません。しかし、最新の省エネモデルや高機能モデルは配管径や圧力規格が異なる場合があり、家電量販店では「施工保証ができない」と工事自体を断られるケースが急増しています。外壁に面した標準的な露出配管に化粧カバーを取り付ける方が、将来のメンテナンスコストを数十万円単位で抑制できます。
さらに見過ごされがちなのが、エアコン室外機設置場所注意点です。直射日光が長時間当たる南向きのバルコニーや、周囲を壁で囲まれた狭小スペースに室外機を押し込むと、排熱が滞る「ショートサーキット現象」を引き起こします。これによりエアコンの効率が20〜30%低下し、過剰な電気代を招く原因となります。室外機周辺には前方20cm以上、後方10cm以上の空間を確保し、可能な限り風通しの良い日陰に配置するのが冷暖房効率を高める必須条件です。