カダヤシ(蚊絶やし)という和名は、ボウフラ(蚊の幼虫)を貪欲に捕食することに由来します。北米原産のこの魚は、大正時代から昭和初期にかけてマラリアや日本脳炎などの感染症を媒介する蚊を駆除する目的で、日本へ意図的に導入されました。
ネット上の一部情報では「ボウフラ駆除に役立つ有益な魚」といった過去の認識が未だに散見されますが、これは現代の環境科学においては明確な誤解です。国立環境研究所などの生態調査により、「在来のメダカもカダヤシと同等以上にボウフラを活発に捕食する」という事実が実証されています。
つまり、生態系を破壊してまでカダヤシを水辺に定着させる実益は皆無であり、むしろ在来生態系を不可逆的に破壊する「百害あって一利なし」の侵略種であるというのが、2026年現在の環境行政および生物学界の確固たる一致した見解です。