「既存のふすま紙を剥がさず、そのまま上からシールを貼っても問題ないのか」という疑問に対し、結論から言えば一般的な和紙タイプの鳥の子ふすま紙であれば重ね貼りが可能です。ただし、どんな状態でも貼れるわけではなく、下地の種類や劣化具合を見極めずに作業を進めると、数日後に全体が浮き上がってくるトラブルに直面します。
失敗を避けるために把握しておくべき、重ね貼りの可否と代表的な落とし穴は次の通りです。
1. ビニール・撥水加工されたふすま紙への重ね貼り
表面がツルツルしたビニール製や防汚・撥水コートが施されたふすま紙の場合、シールの粘着剤が定着せず、端からめくれてしまいます。この場合は表面を軽くサンドペーパーで目粗しするか、下地用紙を一層剥がす必要があります。
2. 破れ・凹凸を放置したままの施工
下地に穴が空いていたり破れがあったりする部分にそのままシールを重ねると、薄手のシートほど段差が表面にクッキリ浮き出ます。市販の「補修用茶チリ紙」やマスキングテープで凹凸を平滑に均してから貼ることが不可欠です。
3. 糸入り(織物)ふすまへの施工
織物ふすまは表面に凹凸と繊維の毛羽立ちがあるため、シールの粘着面が点接触になり、湿気や乾燥の変化で極めて剥がれやすくなります。強力粘着タイプを選ぶか、全面張り替えを検討するのが無難です。