ソロ活動開始から年月が経過した現在、彼のライブスタイルはより削ぎ落とされたものへと深化している。かつて数万人を動員するドーム会場の熱狂を知る男が、今、数百人規模のライブハウスで汗を流している。
「客席との距離が近い。吐く息まで届くような場所で歌いたい」。彼の吐露する言葉には、一切の飾りが存在しない。大規模な演出やド派手な衣装を脱ぎ捨て、マイク一本と楽器だけで聴き手と対峙する。その姿は、かつてジャニーズのトップアイドルとして一世を風靡した男の面影を残しつつも、紛れもない一人のブルースシンガーそのものである。