2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格した斎藤ちはる。しかし、デビュー後の道のりは平坦ではなかった。層の厚い1期生の中で、長くアンダーメンバーとしての活動を余儀なくされる。スポットライトの当たりにくい位置で、激しいダンスレッスンとイベント出演を繰り返す日々。ファンとの握手会でも、列の長さに直面し苦悩する夜は少なくなかったという。
転機が訪れたのは2014年、10thシングル『何度目の青空か?』だった。念願の初選抜入り。フォーメーション発表の瞬間に見せた涙は、長年の努力が報われた証でもあった。テレビ番組や音楽特番の最前列に立ち、グループの勢いを肌で感じたこの時期の経験が、表現者としての視野を大きく広げることになったのは間違いない。