イースターにウサギが登場する理由|卵との意外な関係と歴史の真相

イースターにウサギが登場する理由|卵との意外な関係と歴史の真相

イースターにウサギが登場する理由|卵との意外な関係と歴史の真相の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

「哺乳類のウサギが鳥類の卵を産む(または運んでくる)」という設定に、子どもの頃不思議さを覚えた方も多いはずです。このユニークな組み合わせの成り立ちには、民俗学的な変遷があります。

キリスト教において、卵(イースターエッグ)は「生命の始まり」と「キリストの墓」を象徴します。一見すると動かない無機質な殻を破って新しい生命が誕生する様子が、死の眠り(墓)から復活したイエス・キリストの奇跡に重ね合わされたのです。初期のキリスト教徒は、キリストが流した贖罪の血を表すために卵を赤く染めて配る習慣がありました。

ウサギと卵が正式に結びついたのは、16〜17世紀のドイツ南部とされています。当時の民間伝承において、「オスターハーゼ(Osterhase / イースターの野ウサギ)」が、日頃良い行いをしている子どものためにカラフルな卵を庭の巣(草むら)に隠してプレゼントするというおとぎ話が誕生しました。18世紀にドイツ系移民がアメリカ・ペンシルベニア州へ渡ったことでこの習慣が全米に広がり、世界中で親しまれる「イースターバニーとエッグハント」の文化へと発展しました。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。