「80歳まで年金がもらえないのか」——事の始まりは、小泉氏が過去の勉強会やシンポジウム等で展開した「人生100年時代における就労延伸と社会保障のあり方」についての発言だった。この一部が切り取られ、大手ポータルサイトのYahoo!ニュースやSNSで一気に拡散。衝撃的なリーク情報として国民の知るところとなった。
取材に応じた厚生労働省の関係者は「強制的に80歳まで支給を止めるという意味ではない」と前置きしつつも、こう明かす。「現在、公的年金制度の維持に向けて受給開始の選択肢を広げる検討が進んでいる。80歳繰下げという選択肢の提示は、単なる突拍子もない暴論ではなく、財務省や厚労省のシミュレーション上に存在するリアルな数値だ」。世間を騒がせた構想の真相は、受給強制ではなく、あくまで選択枠の拡大という形で水面下で調整が進められていたのだ。