1980年代から2000年代にかけて、テレビというメディアは間違いなく娯楽の中心にあった。その中心地で時代の顔として君臨していたのが、フジテレビの木曜夜を長年支配した歴史的バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』だ。巨大なセットを縦横無尽に駆使し、数々の名物企画や流行語を生み出したこの番組は、一時代のポップカルチャーそのものだったと言っても過言ではない。
だが、時代の針が進むにつれて長寿番組が幕を閉じ、地上波テレビの制約や自主規制が強まる中、テレビ主導のエンターテインメント表現は大きな転換期を迎える。多くのベテランタレントが既存の枠組みの中で模索を続ける中、彼はメディアの最前線から退くのではなく、主戦場そのものを自らシフトさせる決断を下した。