生理中の水泳に対して「プール水が子宮に逆流して病気になるのではないか」「経血が水中に溶け出して周囲に迷惑をかけるのではないか」という懸念は根強い。日本産科婦人科学会の見解や婦人科医の知見によれば、膣内は通常時、筋肉の収縮と適度な内圧によって外水の侵入を防ぐ自浄作用が働いている。
メディアやYouTubeなど多方面で発信を続ける産婦人科医の高尾美穂医師も、適切なサイズと正しい装着法を守っていれば、タンポンを使用してプールに入ること自体に医学的な制限はないと解説する。水に入っている間は水圧が外からかかるため、経血が一気に漏れ出す心配も極めて低い。
気をつけたいのは装着時間と取り出しのタイミングだ。プールから上がった後は、濡れた紐を伝って雑菌が繁殖する懸念がある。長時間放置すると、黄色ブドウ球菌の毒素によって引き起こされるトキシックショック症候群(TSS)を発症するリスクが高まるため、遊泳直前の装着と遊泳直後の速やかな交換が鉄則となる。