東大門の景色を一変させた立役者、それが韓国リテール界を牽引する鄭志宣(チョン・ジソン)会長率いる現代百貨店グループだ。従来、郊外の広大な敷地に建設されるのが常識だったディスカウント拠点を、地下鉄各線が乗り入れるソウル都心部へと果敢に持ち込んだ。この大胆な一手は、硬直しつつあった現地の小売・リテール産業に鮮烈な刺激を与えた。
問屋街のディープな混沌に尻込みしていた外国人観光客に対し、デパート基準のクリーンな接客と快適な空調管理、洗練されたMD(商品構成)を提供した功績は大きい。地元の若者とインバウンドが同じフロアで服を物色する光景は、現代百貨店グループが描いた「日常と観光の融合」が結実した証拠といえる。単なる安売り倉庫ではない。都市体験そのものを再定義する空間戦略が、ここには息づいている。