夢を鮮明に覚えている最大の理由は、夢を見ている最中、あるいは夢を見た直後に目が覚めているからです。脳の記憶を司る海馬は睡眠中にほぼオフライン状態になっているため、目覚めることなくノンレム睡眠へ移行できれば、夢の内容は自然と消去されます。
しかし、睡眠の途中で何度も目が覚める中途覚醒が起きると、直前に見ていたレム睡眠の記憶が海馬に定着します。「毎朝起きたときに夢を覚えている」という状態は、無意識のうちに眠りが分断され、脳が覚醒しかけているサインなのです。
さらに「夢を見て疲れる」と感じる背景には、脳が休まるはずの時間帯に過度な情報処理を行わされている実態があります。特に毎晩夢を見る・疲れる原因として多いのが、就寝直前までのスマートフォン閲覧です。ブルーライトや膨大な情報刺激によって大脳が興奮したままベッドに入ると、レム睡眠中の脳波活動が過剰になり、起床時に激しい精神的疲労が残ってしまいます。