「丸亀Icは存在しない」高速アクセスの罠と2026年最短ルート

「丸亀Icは存在しない」高速アクセスの罠と2026年最短ルート

「丸亀Icは存在しない」高速アクセスの罠と2026年最短ルートにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

四国地方の高速道路ネットワークを俯瞰すると、高松、坂出、善通寺、観音寺といった主要自治体の名を冠したインターチェンジが整然と並んでいます。その中にあって、讃岐平野の要衝である丸亀の名が冠されたICだけが忽然と抜け落ちている現実は、多くの旅行者にとってミステリーに映るはずです。

高速道路の建設計画を管轄してきた関係機関の記録や当時の開発経緯を紐解くと、丸亀ICが存在しない理由には、本州四国連絡橋(瀬戸大橋)のルート選定と讃岐平野特有の地形的制約が深く関わっています。1988年の瀬戸大橋開通時、本州からの連絡動脈は坂出を起点として内陸へと接続されました。その後、高松自動車道が整備される過程で、坂出ICと西隣の善通寺ICの直線距離は約10km強しか離れておらず、高速道路の標準的なインター配置間隔(10〜15km)の基準内に収まっていたのです。

さらに現場を歩くと明確になるのが、丸亀市南部にそびえる「讃岐富士」こと飯野山の存在と、市街地を取り囲む高密度な住宅地・農地の広がりです。丸亀市域の南端部をわずかに高松自動車道が通過しているものの、起伏の激しい山裾に新たなランプウェイを建設するには巨額の用地買収費用と自然環境保護のハードルが立ちはだかりました。結果として、東の坂出ICと西の善通寺ICという2つの巨大ゲートウェイで挟み込む設計が採用され、実質的な丸亀高速道路最寄りICとして機能させる方針が決定づけられたという歴史的背景が存在します。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。