星由里子(本名・清水由里子)は1943年12月6日、東京都千代田区神田鍛冶町に生まれました。彼女の運命が大きく動いたのは精華学園女子高等学校在学中の1958年、東宝が主催した「ミス・シンデレラ娘」への応募でした。剛毅さと可憐さを併せ持った類まれな容姿で見事優勝を飾り、翌1959年に映画『すずかけの散歩道』で銀幕デビューを果たします。
当時の映画界は黄金期の只中にあり、各映画会社が自前の専属スターを育成していました。東宝において星由里子は、司葉子や白川由美といった先達に続く次世代のエースとして嘱望され、瞬く間に多数の作品へ起用されていきます。巨匠・成瀬巳喜男監督の『流れる』『女の座』などで着実に演技力を磨き、ただのアイドル女優にとどまらない深い表現力を身につけていきました。
特筆すべきは特撮怪獣映画における足跡です。1964年公開の『モスラ対ゴジラ』では、怪獣の脅威と人間のエゴに立ち向かう毎朝新聞の記者・中西純子役を熱演。同年公開の『三大怪獣 地球最大の決戦』でも知的な女性像を好演し、海外のゴジラフリークからも「東宝特撮映画屈指の知的ヒロイン」として高く評価されています。