日常のメンテナンスにおいて最も費用対効果が高いのが、前面パネル内にあるエアフィルターの清掃です。経済産業省や環境省の省エネ試算データによると、フィルターにホコリがびっしり詰まった状態では冷房効率が約4%〜10%低下し、電気代が無駄に跳ね上がることが実証されています。
フィルター掃除の正しい手順は極めてシンプルですが、ホコリの除去方向にコツがあります。
まずフィルターを外す前に「表側」から掃除機で表面のホコリを大まかに吸い取ります。その後フィルターを取り外し、シャワーの水圧を「裏側から表側」へ向けて当てることで、目詰まりした微細なゴミを一気に押し流すことができます。頑固な油汚れやヤニがある場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯と柔らかいブラシで優しく洗い、完全に日陰干しで乾燥させてから取り付けることがカビ繁殖を防ぐポイントです。
ただし、フィルターを外した奥に見えるアルミフィン(熱交換器)の金属板や、吹き出し口の奥にある送風ファンに真っ黒なカビやヘドロ状の汚れが固着している場合、市販のスプレー缶を用いたDIY洗浄は避けるべきです。洗浄液が電気基板に付着して発火事故につながるリスクがあるほか、汚れを奥に押し込んで水漏れの原因となるため、この段階に至った場合は専門業者による高圧洗浄が推奨されます。