スター誕生のメインルートとして、依然として絶大な影響力を持つのがNHK連続テレビ小説です。朝ドラ出演若手俳優という肩書は、日本全国のお茶の間に顔と名前を浸透させる唯一無二のパスポートであり続けています。2020年代前半に朝ドラを契機にブレイクした世代に続き、2026年の現場でもヒロインの相手役や幼馴染役を務めた若手が、放送終了直後に民放GP帯主演へと抜擢されるサイクルが強固に機能しています。
大手芸能プロダクション各社のマネジメント戦略にも顕著な変化が見られます。大手事務所の所属芸能事務所経歴を追跡すると、スターダストプロモーション、研音、東宝芸能、トップコートといった名門は、単なるタレントの囲い込みから、若手の早い段階でインディーズ映画や海外オーディションを経験させる育成方針へ舵を切りました。これにより、180cmを超える高身長イケメン俳優であっても、モデル的な立ち姿に甘んじることなく、過酷な現場で鍛え上げられたタフな身体性を備えるようになっています。
大手キャスティングディレクターの証言によれば、「かつてのように事務所のゴリ押しで主役に据える手法は通用しない。ネット視聴率や国内外の再生維持率が即座に可視化されるため、第1話で視聴者を釘付けにできる本物の表現力を持ったネクストブレイク層しか生き残れない」のが偽らざる現場の現実です。