インターネット上の掲示板やSNSでは、劇場の利便性や視界に関して一部誇張された情報や誤解が散見されます。現地取材によって判明した「ネットの噂の真相」を整理します。
第1の誤解は、「大ホールの2階席は舞台から遠すぎて鑑賞に耐えない」という言説です。実際の客席傾斜角を検証すると、村野建築の巧みな断面計画により、2階席は前へ競り出すようなバルコニー設計になっており、水平距離としては一般的な同規模多目的ホールよりもむしろ舞台に近く設計されています。オーケストラの全パートの音響バランスや、群舞のフォーメーションを視認するには、1階後方列よりも2階席前方の方が圧倒的に優れた音響とパースペクティブを提供してくれます。
第2の盲点は、「阪急吹田駅直結だからどの車両に乗っても同じ」という油断です。阪急千里線は北千里方面行きと淡路・天下茶屋方面行きで改札口の構造が異なります。メイシアターへ地下直結しているのは「東改札口」側であり、西改札口を出てしまうと地上交差点を渡る必要が生じ、信号待ちのロスが発生します。電車に乗る段階で進行方向や降車ホームの階段位置を確認しておくことが、現地でのわずかなタイムロスを防ぐ鍵となります。