メンズ地下アイドルのビジネスモデルは、従来のチケット収入やCD販売に依存する音楽ビジネスとは根本的に異なります。売上の7割から8割以上を占めるのが、ライブ終了後に開催される「特典会(物販)」です。なかでも最も象徴的なコンテンツが、メンバーとツーショット撮影を行うチェキ会です。
チェキ会の相場は1枚あたり1,000円〜3,000円(平均1,500円前後)に設定されており、トーク時間は1枚につき30秒から1分程度が一般的です。しかし、複数枚を同時にまとめ出しすることで「ハグ」「頭ポンポン」「恋人繋ぎ」「耳元での囁き」といった親密なポーズ指定が可能になるシステムが常態化してきました。一部の過激な現場では、パーテーションで区切られた密閉空間での過剰な身体接触が売り文句にされるケースも散見され、これがホストクラブ的な接触営業と類似していると社会的な議論を呼んでいます。
現場では「チェキ券の購入枚数=アイドルへの貢献度・愛情の指標」として可視化されるため、ファン同士の見栄や競争意識が働きやすい構造になっています。1回のイベントで数万円から十数万円を投じるファンも珍しくありません。