鎌倉彫と金彩工房の真髄|職人技の秘密とオーダー相場を徹底解説

鎌倉彫と金彩工房の真髄|職人技の秘密とオーダー相場を徹底解説

今注目を集めている 鎌倉彫と金彩工房の真髄|職人技の秘密とオーダー相場を徹底解説について、多角的な視点をご紹介しています。

鎌倉彫の起源は鎌倉時代に遡ります。中国(宋)から伝来した「堆朱(ついしゅ:漆を何層も塗り重ねて彫刻する技法)」の圧倒的な美しさに影響を受けた仏師たちが、より自由で力強い表現を追求し、木地に直接彫刻を施した上に漆を塗り重ねる独自技法を確立したことが始まりとされています。

現在でも受け継がれる木彫漆塗り工程は、気の遠くなるような職人の手仕事によって支えられています。主に使われる木地は、狂いが少なく加工性に優れた国産の桂(カツラ)や銀杏(イチョウ)。数年間自然乾燥させた木地に「刀痕(とうこん)」と呼ばれる躍動的な彫りを刻み込み、生漆の塗布、砥の粉を用いた目止め、下地塗り、中塗り、そして研ぎ出しを伴う上塗りまで、数十工程を数カ月かけて進めます。最後に施される「乾口塗(ひぐちぬり)」や「蒔ボカシ」によって、彫刻のエッジに独特の陰影と古色が生まれ、使い込むほどに下層の朱や漆が透けて艶を増すという、鎌倉彫ならではの堅牢さと経年変化の美が完成します。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。