爪囲炎の治し方完全ガイド|ズキズキ痛む腫れと膿の正体・市販薬の選び方

爪囲炎の治し方完全ガイド|ズキズキ痛む腫れと膿の正体・市販薬の選び方

爪囲炎の治し方完全ガイド|ズキズキ痛む腫れと膿の正体・市販薬の選び方の特集記事を解説します。役立つ情報が詰まっています。

爪囲炎(爪周囲炎)は、爪を取り囲む皮膚の溝(側爪郭や後爪郭)に生じた微小な傷から病原菌が侵入し、急性または慢性の炎症を引き起こす皮膚感染症です。感染の主たる原因菌は、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌ですが、湿潤環境が続く水仕事従事者などではカンジダ(真菌)や緑膿菌が関与するケースも少なくありません。

爪の周囲は神経が非常に密集している部位です。組織の隙間が狭く皮膚の伸展性が低いため、内部で炎症が起きて内圧が高まると神経が圧迫され、特徴的な「脈打つような激しい痛み(拍動痛)」が生じます。

日常生活において爪囲炎の引き金となる主な原因には、以下のような行動や身体的要因が挙げられます。

  • ささくれの無理な抜去:爪の根元や側面の乾燥した角質を指や歯で引きちぎると、目に見えない深い真皮層の裂傷が生じ、格好の菌の侵入口となります。
  • 深爪・爪噛み(咬爪癖):爪を短く切りすぎると爪周りの皮膚が盛り上がり、伸びてくる爪の角が皮膚に突き刺さる「陥入爪」を誘発します。また、ストレスや無意識の爪噛み癖は唾液中の雑菌を傷口に直接擦り込む危険な行為です。
  • 巻き爪による慢性的な圧迫:特に足の親指に多く見られ、彎曲した爪が側面の皮膚を慢性的に刺激・損傷して細菌感染を繰り返す原因になります。
  • 頻繁な水仕事・手洗いによるバリア破壊:調理師、美容師、医療従事者、清掃員など、手肌が濡れたり乾いたりを繰り返す環境では、角質層の皮脂膜が奪われてバリア機能が低下し、慢性爪囲炎へ移行しやすくなります。
  • がん治療に伴う分子標的薬の副作用:第120回日本皮膚科学会総会等の学術報告でも詳細が共有されている通り、EGFR阻害薬(上皮成長因子受容体阻害薬)などの服用により、正常な皮膚や爪母のターンオーバーが阻害され、高度の薬剤性爪囲炎を発症することが臨床現場で広く知られています。
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。