ネット上のQ&Aサイトや掲示板では、しばしば「モックンは昔、本木雅弘 オカモト CMに出ていたのでは?」という書き込みが見受けられます。しかし、広告代理店関係者への取材データや過去のCM出演アーカイブを精査しても、本木雅弘がオカモトをはじめとする避妊具メーカーの商業CMに出演した記録は存在しません。
それにもかかわらず、なぜ本木雅弘 コンドーム CMというキーワードが定着してしまったのでしょうか。その背景には、人間の記憶が複数のインパクトある情報を合成してしまう「認知的錯覚」が存在します。
当時、本木雅弘はマンダム『ギャツビー』などのCMにおいて、スタイリッシュかつエッジの効いた前衛的なキャラクターを確立していました。型破りな映像美で話題をさらった本木雅弘 過去CM 理由の文脈と、前述の紅白歌合戦でのコンドーム衣装、さらに当時展開されたエイズ予防財団などの啓発キャンペーンの記憶が、一般視聴者の頭の中で一本の線に統合され、「過去にコンドームのCMに出ていた」という誤った記憶に変換されてしまったと分析できます。