卒業証書偽造はなぜ必ずバレるのか?問われる罪と逮捕・解雇の現実

卒業証書偽造はなぜ必ずバレるのか?問われる罪と逮捕・解雇の現実

卒業証書偽造はなぜ必ずバレるのか?問われる罪と逮捕・解雇の現実に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

「提出するだけならバレないのではないか」という甘い目論見は、近年の採用現場の実務を知れば完全に打ち砕かれます。企業が経歴詐称や偽造書類を看破する決定的なルートには、主に以下の3つの壁が存在します。

第1の壁は、書類自体の物理的・デジタル的な真贋判定です。正規の大学が発行する卒業証明書には、不正コピーを防止するための透かし加工、微細文字(マイクロ文字)、コピー時に「複写」「VOID」と浮かび上がる特殊潜像、専用のセキュリティペーパーが採用されています。さらに、大学公式の公印(朱肉の印影)やフォントの字詰め、レイアウトの微妙な仕様は年度ごとに厳密に管理されており、専門の人事担当者や鑑識レベルの目視によって、印刷のドット粗さや用紙の厚みの違いから即座に偽造が見抜かれます。

第2の壁は、バックグラウンドチェック(採用前身元調査)の標準化です。調査会社を通じた学歴詐称の調査では、候補者の同意書に基づき、出身大学の学務課や卒業生データと直接照合が行われます。海外大学であっても「ナショナル・スチューデント・クリアリングハウス」などの国際データベースと連携することで、在籍・学位取得の有無は数日以内に判明します。

第3の壁は、入社後の日常会話や労務手続きで生じる綻びです。無事に潜り込めたとしても、同窓の社員との会話で「ゼミの教授名」「キャンパスの当時の配置」「必修科目のカリキュラム」などの話題についていけず、周囲に強い違和感を与えて内部告発につながる事例は後を絶ちません。また、年金の加入履歴や前職の雇用保険被保険者証の記録と履歴書の期間が合致しないことから、労務担当者の調査によって学歴詐称が露見するパターンも典型例です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。