高島雄平事件を語る上で避けて通れないのが、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)やSNSを中心とするインターネットコミュニティにおける異様な反応です。ネット上ではその被害者数と渡航回数の異常さから、皮肉を込めて「レジェンド校長」という呼称が定着し、一種のネットミームとして拡散されました。
Yahoo!知恵袋や掲示板などでは、「なぜあんなに高齢になるまでバレなかったのか」「バイタリティだけは異常」といった、不謹慎な関心や面白半分に取り上げる声が長期間にわたって散見されました。しかし、こうした消費のされ方に対しては、重大な人権意識の欠如であるとの厳しい批判が相次いでいます。
現地フィリピンの貧困家庭の少女たちが、生活苦から買春の対象とならざるを得なかったという過酷な現実があります。経済的強者である先進国の元教育者が、その弱みにつけ込んで性的搾取を繰り返した行為は、本質的に深刻な国際的人権侵害であり児童虐待に他なりません。ネット上での軽薄な神格化やミーム化は、被害者たちの尊厳を二重に踏みにじるものであり、事態の深刻さを見誤らせる危険性を孕んでいます。