全国のライブファンから時に愛され、時に恐れられているのが、ステージ向かって左手(下手側)の前方から中段にかけて存在する太い構造柱です。商業ビル自体の耐震構造を支える強固なコンクリート柱であり、撤去することは構造上不可能です。
この柱がもたらす影響は甚大です。下手側フロアの中央から後方に位置取ってしまった場合、ステージ中央で歌うボーカルや下手側のギタリスト・ベーシストの姿が完全に柱の影に隠れ、ライブ中ずっとモニター越しでしか本人の姿が見えないという悲劇が起こり得ます。
この「クアトロ名物の柱」の死角を回避し、最高の視界を手に入れるための鉄則は以下の3点に集約されます。
- 上手(客席右側)フロアを第一選択にする:柱が存在するのは下手側のみです。整理番号が150〜400番前後の中途半端な番号帯であれば、迷わず右側(上手側)のエリアにポジションを取ることで、遮蔽物のないクリアな視界を確保できます。
- 第1段差・第2段差の「柵前」を死守する:クアトロのフロアは前・中・後で明確な段差が設けられており、各段差の境目には頑丈な手すり(柵)が設置されています。前方エリアの後ろで人の頭越しに見るよりも、一段上がった柵前をキープする方が、演者の足元まで見渡せる圧倒的な視界の抜けが得られます。
- PA卓の横・前方を狙う:フロア後方中央に位置するPA卓(音響オペレーションブース)の周囲は、音響エンジニアが最もバランスの良い音を聴くために設定された「ベストサウンドエリア」です。視界を遮る柱からも適度に離れており、音楽そのものを深く堪能したいファンにとっては隠れた特等席となります。