舌の裏側に走る筋(舌小帯)やその周辺の粘膜に痛みが生じる理由は、大きく分けて「物理的な外傷・炎症」「唾液腺のトラブル」「神経性の異常」「悪性腫瘍」の4系統が存在します。
もっとも頻度が高いのは、誤って噛んでしまったり歯ブラシで傷つけたりした部位に細菌が繁殖するアフタ性口内炎です。通常であれば数日から10日前後で自然に粘膜が修復され、痛みも引いていきます。しかし、痛みが引くどころか徐々に増している場合や、患部が硬く盛り上がっている場合は、単なる口内炎と片付けるのは危険です。
特に見逃してはならないのが、痛みの持続期間と患部の質感です。触れたときに周囲と比べて明らかに硬い「しこり」があるか、あるいは食事のタイミングに連動して痛みが増減するかどうかを観察することが、初期段階で病態を見極める鍵となります。