当時、現場へ行きたいファンを悩ませたのが関コレ2022 チケット倍率の急騰です。収容人数が約4万人規模の京セラドーム大阪とはいえ、ランウェイに近いアリーナVIP席やSS席の倍率は一部券種で10倍から15倍を超えるプレミアチケットと化しました。
特に秋冬公演では、夏休みの学生層によるエントリーが殺到。自由席やスタンド指定席でさえも一般発売開始から数分で予定枚数が終了するなど、地方開催のガールズイベントとしては異例の争奪戦が繰り広げられました。知恵袋やチケット売買掲示板には「同行者枠をどう探すか」「どの先行枠が当たりやすいか」といった切実な相談が多数投稿され、チケットを入手できたこと自体がステータスとなる熱狂状態が生まれていました。
一方、会場に足を運べなかったファンの受け皿となったのが関西コレクション2022 見逃し配信の存在です。当日はLINE LIVEなどを通じた独占生配信が実施され、同時接続者数は数十万人規模に達しました。しかし、権利関係の都合上、全編ノーカットでの公式アーカイブが長期保存されるケースは稀であり、放送終了直後から「あのシーンをもう一度見たい」という声が殺到することになります。
この需要の隙間を埋めたのが、公式が許諾したダイジェスト映像や出演者本人のYouTubeチャンネルによる「舞台裏Vlog」、さらにはTikTokに投稿された数十秒の切り抜きクリップでした。ランウェイ裏でクリエイター同士が談笑する姿や、出番直前の緊張した表情を収めたショート動画は軒並み数百万人規模に再生され、イベント終了後も数週間にわたりSNS上で話題が再生産され続けるという、デジタル時代特有のロングテール現象を巻き起こしました。