日本の医療体制は機能分化が進んでおり、病気の発症から退院までの段階に応じて病棟の役割が明確に分かれています。救命救急や手術、病状の安定化を最優先に行う急性期病棟との違いは、医療処置中心から「生活機能の再獲得」へと主軸が移る点にあります。急性期での治療を終えた患者が、集中的に心身機能を回復させる場所が回復期リハビリテーション病棟です。
一方で、近年増えている地域包括ケア病棟との違いについても把握が必要です。地域包括ケア病棟は、軽度な急性期治療や在宅療養中のレスパイト(一時受け入れ)、軽微なリハビリなどを幅広く担う病棟です。これに対して回復期病棟は、後述する対象疾患に該当する患者に対し、1日あたり集中的に長時間の訓練を行い、自宅や社会への復帰を徹底的に目指す点に特化しています。