情報収集を行うユーザーが最も混同しやすいのが、「医療機関の針脱毛」と「エステサロンの電気脱毛」の根本的な違いです。
厚生労働省の通達において、毛根を熱破壊して永久的な脱毛効果をもたらす行為は「医療行為」と定義されています。医療機関で使用される医療針脱毛器は、皮膚表面に触れる部分が絶縁体でコーティングされた「絶縁針」が用いられます。これにより、表皮の火傷を防ぎつつ深部の毛乳頭だけを確実に凝固させることが可能です。
一方、エステサロンで使用される電気針は絶縁加工が施されていない汎用プローブであることが多く、表皮への熱影響を避けるために出力を抑えて照射せざるを得ません。結果として、サロンの施術は「一時的な減毛・制毛」の枠を出ず、施術後に再び毛が再生してくるリスクが医療機関に比べて高くなります。
さらに見落とされがちな落とし穴が、「毛周期」の認識不足による費用の膨張です。人間の毛眉毛において、現在皮膚の表面に見えている毛は全体のおよそ20%〜30%に過ぎません。一度の施術で目に見える毛をすべて抜き去っても、1〜2ヶ月後には休止期から成長期に移行した別の毛穴から次々と新しい毛が生えてきます。「1回通えば終わり」と誤解して契約すると、毛周期ごとに通うたびに追加費用が発生し、当初の想定予算を大幅にオーバーすることになります。