鬼舞辻無惨は、自身の細胞を自在に組み替える驚異的な形態変化能力を持っています。作中で確認できる主な人間の擬態は以下の3パターンです。
1つ目は、浅草で炭治郎と遭遇した際の青年実業家「月彦(つきひこ)」の姿。人間の妻と娘を持ち、裕福な家庭を築いて東京の都市部に溶け込んでいました。
2つ目が、下弦解体時に見せた芸者風の着物女性姿。そして3つ目が、病弱な養子として製薬会社の実力者宅に入り込んだ子供姿の「俊国(としくに)」です。俊国の姿では、屋敷の書斎で熱心に薬学書を読み漁り、太陽を克服するための薬や「青い彼岸花」の研究に没頭していました。
これらの使い分けから分かる通り、無惨にとって人間の姿とは、日光を克服し完全な不老不死を手に入れるまでの「一時的な隠れ蓑」に過ぎなかったのです。