施設一体型の小中一貫教育校でありながら、有明西学園の教育現場を語る上で避けて通れないのが「中学受験との兼ね合い」です。「9年間の一貫教育を受けさせたいから選んだ」という家庭がある一方で、実態としては6年生修了時に相当数の児童が外部受験に挑みます。
学区内の保護者層は大手IT企業、金融機関、外資系企業、医師、士業などの高所得専門職が多く、教育投資に対する意識が極めて高いエリアです。そのため、4年生前後からSAPIXや早稲田アカデミー、日能研といった湾岸近隣の難関進学塾へ通塾することが自然な文化となっています。結果として、6年生の冬には全体の約35%〜45%前後が私立中学や都立中高一貫校へと進学し、学園を巣立っていきます。
では、外部受験をせずに7年生(中学1年生)へ内部進学した生徒たちの学力や進路実績はどうなっているのでしょうか。取材で見えてきたのは、決して「受験から逃げた層が残る」のではないという実態です。
「高校受験で難関校をリベンジ・挑戦したい」「木造の落ち着いた校舎で部活動や探究学習に打ち込みたい」という意志を持って残る生徒が多く、7〜9年生の学力水準は区内の公立中学校と比較してもトップクラスを維持しています。江東区立有明西学園の進路実績においては、日比谷高校、戸山高校、青山高校といった都立トップ校・進学指導重点校をはじめ、早慶附属校やMARCH系列の難関私立高校への合格者がコンスタントに輩出されています。9年生まで残った場合でも、ハイレベルな高校受験対策と高い内申点競争が繰り広げられており、「公立ルートでも十分ハイレベルな進路が開かれている」と評価されています。