ライブの現場に足を運ぶと、フロアには若者から同世代の中年層、さらにはサブカルチャー好きの女性まで幅広い層が集まっていることに驚かされます。ステージ上で汗まみれになり、息を切らしながら全身全霊でシャウトするスギムの姿は、観客の内面にある「情けない自分」や「諦めきれない想い」を真っ向から肯定してくれる力を持っています。
かっこ悪い自分を一切隠さず、すべてを晒け出して叫ぶ姿に触れることで、観客は日々の生活で張り詰めた鎧を脱ぎ捨てることができます。「笑いに来たはずなのに、気付いたらボロボロ泣いていた」というライブ評が後を絶たない理由がここにあります。