カマキリの赤ちゃんの飼育において、最も悲惨な事故が「共食い」です。彼らは動くものすべてを獲物として認識するため、たとえ兄弟であっても目の前を横切れば容赦なく捕食し合います。孵化直後の半日程度は集団でいても問題ありませんが、餌を求め始める2日目以降に同じケースで多頭飼育を続けると、数日で頭数が半減、最終的に1〜2匹しか残らない事態に陥ります。
カマキリの赤ちゃんの共食い防止における唯一にして絶対の解決策は、「1匹ずつの個別飼育(単頭飼育)」へ切り替えることです。100円ショップで入手できる空気穴を開けた透明プリンカップや、昆虫用の仕切り付きケースを活用すれば、省スペースで安全に個別管理が可能です。
また、カマキリ幼虫の飼育ケースをセットする上で欠かせないのが「足場」の存在です。カマキリは平らでツルツルしたプラスチック面を登るのが苦手であり、常に天井や壁面にぶら下がる習性を持っています。ケースの壁面やフタの裏に園芸用の鉢底ネットや不織布を貼り付け、しっかり爪を引っ掛けてぶら下がれる環境を整えてあげることが飼育成功の基本構造です。