旧碓氷峠見晴台の最大のユニークポイントは、展望台の敷地中央に群馬県(安中市)と長野県(軽井沢町)の県境が明確に通っている点です。展望広場の地面にも境界線が記されており、右足と左足で異なる県に立つ記念撮影スポットとして定番になっています。
かつて江戸と京都を結んだ中山道の最大の難所として知られた碓氷峠は、信濃国と上野国の国境であり、防衛や交易の要所でした。明治以降に新道(現在の国道18号)が開通したことで幹線道路としての役割は譲ったものの、遮るもののない大パノラマは浅間山の展望スポットとして、また荒々しい岩肌が連なる妙義連峰を見渡す景勝地として大切に保存されてきました。晴天日には遠く上州の山並みから関東平野まで見渡せ、かつての旅人が峠越えで味わった達成感と爽快感を追体験できます。