メディア露出が極めて限定的な長男・池内万平についても、多くの憶測が飛び交ってきました。万平は少年時代、伊丹十三監督のメガヒット作である『マルサの女2』(1987年)や『あげまん』(1990年)にわずかながら出演・現場関与した記録が残っています。
しかし、本人は芸能界の華やかさよりも、制作の裏側やクリエイティブ全般、あるいは個人のプライバシーが守られる平穏な社会生活に価値を見出しました。大学進学を経て一般企業へ就職したと伝えられており、現在も芸能事務所等には所属していません。
伊丹十三監督が1997年に急逝した後、愛媛県松山市に開設された「伊丹十三記念館」の運営や、伊丹プロダクションが保有する貴重なアーカイブ資料の保全など、父の偉業を後世に伝える事業において裏方として宮本信子を陰ながら支えてきたと関係者は証言します。表に出ないことを徹底するその潔い生き方は、伊丹家の品格を物語っています。